レッサーパンダ(Red Panda)は現在、国際自然保護連合(IUCN)が定めるレッドリストにおいて絶滅危惧IB類(Endangered: EN)に分類されています。野生下の総生息数は推定1万頭未満とされ、実際に繁殖に参加できる成熟個体数に至っては約2,500頭未満にまで落ち込んでいると試算されています。過去3世代(約18年)で生息数が50%以上減少した地域もあり、絶滅のカウントダウンは着実に進んでいます。
生物学的な分類において、レッサーパンダはかつてアライグマ科やクマ科に分類されていましたが、近年の遺伝子解析により独立した「レッサーパンダ科(Ailuridae)」として扱われています。現在確認されているのは以下の2亜種(あるいは独立した2種)です。
- シセンレッサーパンダ(中国亜種):中国南西部(四川省、雲南省など)に生息。体格がやや大きく、顔の赤みが強いのが特徴。日本の動物園で飼育されている大半がこの系統です。
- ニシレッサーパンダ(ネパール亜種):ネパール、ブータン、インド北東部などのヒマラヤ山脈山麓に生息。顔の白みが強く、全体的に小柄。生息地の分断化がより深刻視されています。