100円ショップ各社が展開するドアストッパーは、単なるコストカット品にとどまらず、それぞれのブランドコンセプトに応じた明確な設計思想の違いが見受けられます。
業界最大手のダイソーは、実用性と耐荷重を重視した機能特化型の製品が目立ちます。定番のゴム製くさび型だけでなく、スチール製玄関ドアに対応するマグネット折りたたみ式(一部200円〜300円商品を含む)や、ペダルを踏んで上げ下げできるワンタッチ機構など、ハードウェアに近いアプローチを強化しています。日常のヘビーユースに耐えうる頑丈さを低コストで実現しようとする姿勢が窺えます。
一方、セリアは住空間の美観を損なわないデザイン性とインテリア調和に強みを発揮しています。半透明のシリコン素材やモノトーンカラーを採用したくさび型、北欧風のミニマルな形状など、室内のフローリングに置いても悪目立ちしない意匠が特徴です。さらに、ドアの上部や側面に挟み込むタイプの「指挟み防止用セーフティクッション」のバリエーションも豊富で、子育て世代のニーズを細やかに拾い上げています。
そしてキャンドゥは、省スペース性とアイデア機能を融合させた商品構成が際立ちます。使わない時にドアノブやフックに引っ掛けておけるスリット付きストッパーや、底面に特殊吸盤・粘着シートを組み合わせたスライド防止モデルなど、小回りの利く工夫が随所に凝らされています。