「こんにちはー!」という、幼稚園児でも理解できるシンプルな挨拶。一見すると単純極まりないそのフレーズが、なぜ日本中の老若男女を惹きつけるのか。それは、言葉の裏に邪心や衒(てら)いが一切存在しないからだ。
知性や皮肉を効かせた鋭利な笑いが溢れる現代において、長谷川の芸風は徹底して原初的であり、身体的だ。子どもたちは理屈抜きに笑い転げ、高齢者は我が子や孫を見守るような温かい眼差しで彼を応援する。世代間の分断が叫ばれる今の社会で、祖父母から孫まで同じリビングで同時に吹き出せる笑いを提供できる芸人は、極めて稀有な存在と言える。