撥水洗車には美しい水玉模様と高い防汚効果というメリットがある反面、特定の条件下では思わぬトラブルを招くことがあります。それが撥水洗車のデメリットである雨ジミ(イオンデポジット・ウォータースポット)の発生です。
撥水コートは水を球状に弾く性質を持っています。しかし、雨が降った後に強い日差しが差し込むと、ボディ表面に残った水滴が虫眼鏡のような「レンズ効果」を果たし、太陽光の熱を一点に集めて塗装表面を焼き焦がしてしまう現象が起こります。また、水道水や雨水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分が蒸発時に残留し、リング状の白い輪ジミとして固着してしまうのです。
特に以下の条件に当てはまる場合は注意が必要です。
- ブラックや濃紺などの濃色車:熱を吸収しやすく、水滴の蒸発スピードが早いため雨ジミが顕著に目立ちます。
- 炎天下の屋外駐車場に常時保管している車:雨上がりの急激な気温上昇により、レンズ効果のリスクが跳ね上がります。
こうした環境下にある車両の場合、撥水コートを過度に塗り重ねるよりも、水がまとまって流れ落ちる「疎水・親水タイプ」のコーティングを選ぶか、雨が降った後は早めに水洗いを行って水滴を除去することが愛車の塗装を守る鉄則となります。