かつての交通安全ポスターといえば、黄色い帽子の小学生や赤信号無視への注意喚起が定番だった。しかし、今の作品群が映し出すのはもっと複雑で身近な現代の闇だ。
特に目立つのは、歩行中や自転車走行中のスマートフォンの凝視、いわゆる「ながらスマホ」への問題提起である。画面の青白い光に吸い寄せられ、背後に迫る自動車の気配にすら気づかない若者や大人の姿が、不気味なコントラストとともに描かれる。
さらに、近年一気に普及した電動キックボードや新世代の電動アシスト自転車との接触事故をテーマにした作品も急増している。スピード感と静音性がもたらす「無音の恐怖」を、中学生ならではの過敏な感性で見事に捉えている点が今年の特徴だ。