文法用語が難しく感じられる最大の原因は、「それが文の中のどの位置に入るか」というイメージが湧かないことにあります。主格所有格目的格および所有代名詞の違いを、実際の代名詞の使い分けと例文を通して整理します。
1. 主格(I / you / he / she / it / we / they):「誰が」文の主人公
文の主語になる形で、原則として動詞の前に配置されます。意味は「〜は」「〜が」となります。
- I live in Tokyo.(私は東京に住んでいます。)
- She plays the piano well.(彼女は上手にピアノを弾きます。)
2. 所有格(my / your / his / her / its / our / their):「誰の」後ろに名詞が必須
後ろに必ず名詞を伴い、その名詞が誰のものかを修飾します。単独で使うことはできません。
- This is my smartphone.(これは私のスマートフォンです。)
- I like his idea.(私は彼のアイデアが好きです。)
3. 目的格(me / you / him / her / it / us / them):「誰を・誰に」動作の受け手
一般動詞の後ろや前置詞(to, for, with, aboutなど)の後ろに配置されます。動作の対象となる「〜を」「〜に」を表します。
- He called me yesterday.(彼は昨日私に電話をくれました。)
- She bought a gift for him.(彼女は彼のためにプレゼントを買いました。)
4. 所有代名詞(mine / yours / his / hers / ours / theirs):「誰のもの」1語で名詞の代わり
「所有格+名詞」を1単語にまとめた形です。「〜のもの」という意味を持ち、文中で主語や補語、目的語として独立して使われます。
- That blue umbrella is mine.(あの青い傘は私のものです。※my umbrellaの言い換え)
- Your car is fast, but hers is faster.(あなたの車は速いが、彼女のものはもっと速い。)