猿期は大量の抜け毛が発生するため、日々のメンテナンスが成犬期の被毛の美しさを直接左右します。間違ったお手入れを続けると、デリケートな子犬の皮膚を傷つけ、毛根に回復不能なダメージを与える危険があります。
適切なブラッシングの手順と道具選び
ポメラニアン猿期のブラッシング方法で最も意識すべき点は、「死毛(抜け落ちたまま被毛の中に留まっているアンダーコート)を確実に取り除き、通気性を確保すること」です。死毛を放置するとフェルト状の毛玉になり、皮膚炎を引き起こす温床となります。
- ブラッシングスプレーを塗布:乾燥した状態の被毛をそのまま梳かすと、摩擦で健康な毛が千切れてしまいます。必ずグルーミングローションや保湿スプレーを軽く吹きかけてから施術します。
- スリッカーブラシで優しく梳かす:手首の力を抜き、ブラシのピン先を皮膚に強く押し付けないよう注意しながら、毛並みに沿って小刻みに動かします。被毛をかき分け、根元の皮膚を確認しながら梳かす「ラインブラッシング」が有効です。
- 金櫛(コーム)で引っかかりをチェック:スリッカーを通した後は、粗目の金属製コームで根元から毛先までスムーズに通るか確認し、毛玉の磨き残しを防ぎます。
【警告】短く刈り上げるサマーカット・バリカンは絶対NG
抜け毛が多いからといって、バリカンを用いて全身の毛を短く刈り上げる「サマーカット」をこの時期に行うことは絶対に避けてください。
ポメラニアンなどのダブルコート種は、バリカンで強い熱と刺激を毛根に加えると毛周期が休止期に入ってしまい、毛が二度と元の密度に戻らなくなる「バリカン後脱毛症(毛刈り後脱毛)」を発症するリスクが極めて高い犬種です。体温調節機能が低下し、直射日光による紫外線ダメージや熱中症のリスクも跳ね上がります。被毛のボリュームが気になる場合でも、トリミングは足裏やお尻周りの衛生面を整える部分カットに留めるのが鉄則です。