本作の完成度を支えているのが、名匠たちによる緻密な楽曲設計です。作詞を手掛けた田口俊は、思春期の揺れ動く恋心と、大人へと足を踏み入れる刹那の決意を、詩的で情景が浮かぶ言葉で紡ぎ出しました。サビに向けて感情が昂揚していくドラマ性は、聴く者の心を強く揺さぶります。
そして作曲と編曲の両方を手掛けたのが、日本ポップス界の巨匠・萩田光雄です。萩田光雄は山口百恵の数々の名曲をはじめ、80年代アイドルポップスのストリングスアレンジにおいて比類なき実績を誇るアレンジャー。ストリングスの雄大なうねりと哀愁漂うアコースティックな響きを融合させ、南野陽子の凛とした声質を最大限に引き立てる極上のサウンドに仕上げました。
なお、のちのオリジナルアルバム『GLOBAL』(1988年7月発売)にも収録され、アルバム全体のキーとなる重要なトラックとしてリスナーに愛され続けています。