この病気が恐れられる最大の理由は、手術を成功させても高い確率で再発する点にある。難治性の慢性副鼻腔炎として、厚生労働省によって「指定難病306」に認定されているのが好酸球性副鼻腔炎だ。気管支喘息やアスピリン不耐症を併発しやすいという特徴を持ち、一般的な細菌感染による蓄膿症とは根本的に発生メカニズムが異なる。
体内の免疫システムが暴走し、自らの粘膜を攻撃してしまう自己炎症性の疾患であるため、根治が極めて難しい。ポリープを外科的に摘出しても、免疫の異常反応が続く限り再び発生してしまう。この「終わりの見えないループ」こそが、患者を絶望の淵に追いやる原因となっていた。