実社会において、ユーザーはこの並び順をどのように受け止めているのでしょうか。ソーシャルメディア上のコミュニティや知恵袋の投稿を調査すると、当事者たちの切実な声が浮き彫りになります。
「別れた元恋人が、ストーリーを上げるたびに閲覧者リストの一番上に表示される。相手が未練を持って見に来ているのかと思ってしまう」(20代女性・会社員)
「普段まったく絡みのない知人がなぜか常に最上位に鎮座している。気味が悪くなって調べたら、自分が先週その人の過去投稿を遡って見ていたことを思い出した」(30代男性・クリエイター)
現場での観察と複数のサブアカウントを用いた検証実験を行うと、インスタ足跡一番上に来る特定の人が決まるプロセスには、極めて興味深い傾向が確認できます。相手からのアクションが皆無であっても、こちら側から相手のプロフィールを繰り返し検索・閲覧(インスタ閲覧順プロフィール訪問)していると、相手がストーリーを開いた瞬間に上位トップ5へ飛び込んでくる現象が高確率で再現されます。
つまり、ストーリー閲覧順の上位に来る人の正体とは、「相手が自分を熱心に見ている証」であるケースよりも、「自分自身の隠れた関心や未練が、アルゴリズムの鏡にそのまま映し出されている姿」であるケースが大半を占めているのです。