これほどまでにスリムで端正な顔立ちを誇っていたよしこさんが、なぜ現在のようなふくよかで独特な風貌へと変化したのか。ネット上では「芸人として売れるためにわざと太った」「過食による激太り」といった憶測が飛び交うこともありました。しかし、その根底には本人の意思や生活習慣とは無関係の、極めて深刻な疾患が存在していました。
2018年11月、所属事務所である吉本興業から、よしこさんが「下垂体腺腫(かすいたいせんしゅ)」の治療のため一時休養することが公式発表されました。下垂体腺腫とは、脳の中心部にある下垂体に良性腫瘍ができる疾患であり、腫瘍が分泌するホルモンの種類によって様々な全身症状を引き起こします。よしこさんのケースでは、成長ホルモンなどが過剰に分泌される先端巨大症(アクロメガリー)に伴う症状が現れていました。
本人が手術復帰後に公の場で語った闘病体験によると、発症前後の身体の異変は凄まじいものでした。急激な体重増加だけでなく、「鼻や唇が急に肥大化する」「顎周りの骨格が隆起する」「手足がパンパンにむくみ、靴のサイズが24.5cmから27cmへと急変して履けなくなる」といった不可逆的な外見の変形に見舞われていたのです。
当初は多忙による疲労やむくみ、単なる肥満だと自分に言い聞かせていたものの、人間ドックの精密検査によって脳の腫瘍が判明。2018年12月に鼻腔から内視鏡を入れて腫瘍を摘出する経蝶形骨洞手術を受け、無事に成功を収めました。つまり、彼女の体型と顔立ちの激変は、過酷な病魔と闘った証であり、芸人としてのプロ根性だけで片付けられるものではない、身体の重大な変遷だったのです。