魔女の宅急便ウルスラの真相|高山みなみ一人二役の理由と絵の秘密

魔女の宅急便ウルスラの真相|高山みなみ一人二役の理由と絵の秘密

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インターネット上の掲示板やSNSでは、ウルスラに関して事実とは異なる都市伝説や誤解が定期的に拡散されています。その最たるものが、「ウルスラには実在する特定の愛人がいた」「ジブリを退社した特定のアニメーターを当て擦ったキャラクターである」といった根拠のないゴシップです。

当時の制作日誌や鈴木敏夫プロデューサーの回顧録を検証すると、ウルスラという人物造形は特定の一人のモデルから作られたものではありません。彼女の奔放で竹を割ったような性格は、高畑勲監督や宮崎監督の周りにいた「初期東映動画時代からの自立した女性アニメーターたちの気質」を集約したものです。男性社会だった初期のアニメーション業界において、作業着に身を包み、たばこを燻らせながら男顔負けの画力を誇っていた女性クリエイターたちの逞しさが、ウルスラの佇まいには色濃く反映されています。

また、ファンの間で関心が高いのが「ウルスラのその後」です。映画の本編では、エンドロールの映像の中で彼女のその後の姿がわずかに描かれています。森の小屋で相変わらず巨大なキャンバスに向かって絵筆を振るう姿、そしてキキから届いた便りを嬉しそうにポストから受け取る姿です。

原作小説の続編においては、ウルスラに相当するキャラクター(絵描きの少女)もそれぞれの人生を歩み、画家としての道を切り拓いていきます。彼女はキキに依存することなく、またキキもウルスラに頼り切ることなく、それぞれが自分の選んだ場所で「自分の魔法」を磨き続ける。互いに干渉しすぎない自立した関係性こそが、二人の友情が色褪せない最大の理由といえます。

山崎 陸
著者

山崎 陸

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