プロ入り後、二人はそれぞれの道で頂点を極めていく。西武へ入団した清原は高卒1年目から31本塁打を放ち、西武黄金時代の主軸として日本シリーズを幾度も制覇。パ・リーグの顔となった。対する桑田も巨人の若きエースとして沢村賞を獲得するなど、球界を代表する投手へと登り詰める。
日本シリーズでの対決。打席の清原が塁上で見せた涙、マウンドの桑田が投じた渾身のストレート。二人がグラウンドで相まみえる瞬間、そこには言葉を超えた感情の交錯があった。しかし、プロ野球界の光が強くなればなるほど、背後に落ちる影もまた色濃くなっていった。
やがて清原はFA権を行使して憧れの巨人へ移籍し、桑田と同じユニフォームを着ることになる。だが、かつてのような純粋な少年たちの関係には戻れなかった。桑田の右肘の手術、MLBへの挑戦、清原の度重なる怪我とプレッシャー。プロ野球界・スポーツメディア産業の激しい狂騒に呑まれながら、二人の距離はつかず離れずのまま、現役生活の終焉へと向かっていった。