広島県立美術館の看板作品として世界中から美術愛好家が訪れる理由の一つが、シュルレアリスムの巨匠サルバドール・ダリが1939年のニューヨーク万国博覧会のために制作した巨大壁画『ヴィーナスの夢』です。幅4メートルを超える圧巻のスケールで描かれた幻想的な世界観は、国内ではここでしか味わえない貴重なアート体験を提供してくれます。
さらにコレクション展の見どころはダリにとどまりません。広島ゆかりの画家である靉光(あいみつ)の重厚な油彩画や、平山郁夫の初期から晩年に至る日本画、そして中世から現代に至る東洋・日本工芸、中央アジアの染織品コレクションなど、質の高い名品が揃っています。展示室はゆったりとした空間設計がなされており、作品と対話するようにじっくり鑑賞できます。
鑑賞にかかる所要時間の目安としては、コレクション展のみをじっくり鑑賞する場合で約45分〜60分、特別展と合わせて両方を鑑賞する場合は約90分〜120分を確保しておくと安心です。さらに縮景園の散策や館内カフェでの休憩を組み込む場合は、全体で2時間半〜3時間程度のゆとりあるスケジュールを組むのが理想的です。