伊勢神宮の最高位の神職である「祭主」。皇室ゆかりの女性が務めてきたこの重責を黒田清子様が引き継いで以降、神宮の神職たちの間では彼女の真摯な姿勢に対する敬慕が深まるばかりだという。現地の神宮関係者は次のように明かす。
「祭主様は、神宮の伝統や所作に対して極めて謙虚に向き合われます。早朝の冷気が肌を刺すような厳冬期の祭祀であっても、指先一つ乱すことなく、一心に祈りを捧げられる。長時間の潔斎や白木作りの社殿での奉仕は想像を絶する体力を要しますが、疲れた表情を周囲に見せることは一切ありません」
東京から三重県伊勢市へと通う日々は、決して平坦ではない。特別扱いを望まず、移動時にも目立たないよう配慮を重ねる。移動の新幹線車内では静かに資料に目を通し、到着後は直ちに心身を清めて神事に備える。特筆すべきは、儀式を終えて都内の自宅に戻れば、すぐに一人の主婦としての生活へ戻る点だ。「公」の最高峰に身を置きながら、「私」の領域では徹底して質素を貫く。この類まれなバランス感覚こそ、彼女が周囲から深く信頼される最大の理由である。