原作小説の繊細な心理描写を極上の映像美へと昇華させたのが、監督ジェームズ・アイヴォリーと名プロデューサーのイスマイル・マーチャント率いるマーチャント・アイヴォリー・プロダクションズによる映画化作品だ。同プロダクションが得意とする重厚な時代劇の最高峰として、アカデミー賞主要8部門にノミネートされるなど世界的な絶賛を博した。
コロンビア ピクチャーズが配給を手掛けた本作は、イギリスの美しくもどこか物悲しいカントリーハウスの風景と、登場人物たちの内面に潜む情熱や葛藤を見事にコントラストさせている。特にアンソニー・ホプキンスとエマ・トンプソンの抑え込まれた演技の応酬は、映画史に残る傑作シーンとして語り継がれている。