「100円分の小銭をATMに入金したら、手数料が引かれて口座残高が減ってしまった」――SNSで定期的にバズるこの投稿の正体は、ゆうちょ銀行が導入している硬貨預払料金(ATM硬貨取扱料金)の仕組みにあります。
かつて全国津々浦々で「小銭貯金の預入先」として親しまれていたゆうちょ銀行ですが、現金管理コストの増大を背景に2026年1月に硬貨入金の有料化へ踏み切りました。当初はATMで小銭を1枚入れるだけでも110円の手数料が徴収されたため、「1円玉を預けるとマイナス109円になる」という事態が多発し、利用者の間で猛烈な批判が巻き起こりました。
その後、利用者の利便性低下への配慮から硬貨預払料金改定が行われ、ATMでの1回あたり1〜25枚までの預け入れ手数料が0円(無料)に是正されました。しかし、26枚を超えると依然として手数料が発生する仕組みは維持されています。
たとえば、1円玉を30枚(30円分)入金した場合、発生する手数料は220円です。入金額30円から手数料220円が差し引かれるため、差し引きで190円の自己負担(実質的な赤字)が生じます。入金確定前の画面に警告は表示されるものの、急いで確認ボタンを連打してしまうと、手元の現金を減らしてしまう結果になります。