SNSや料理コミュニティでは「鬼柚子の果肉はパサパサでまずい」「生食は無理」といった声が散見されます。この実態を検証すべく果肉を直接解体すると、水分保持率の低さと硬い種子の多さが際立ちます。
果肉を生で口に含むと、甘みは極めて控えめで、グレープフルーツのような穏やかな酸味と独特の渋みが広がります。決して有毒で食べられないわけではありませんが、水分が少なくパサついた食感(いわゆる「す上がり」に近い状態)のため、そのままデザートとして楽しむには適していません。しかし、この果肉に含まれるペクチンとクエン酸は、後述するジャムやマーマレードにとろみと爽やかな酸味を加える天然の凝固剤として極めて優秀な役割を果たします。