自宅のベランダや軒下、サッシの隙間などに、泥で固められた小さな塊や壺のような巣を見つけることがあります。これは主にドロバチ類が作った巣です。
「蜂の巣があるから今すぐ駆除しなければ」と焦る必要はありません。ドロバチはスズメバチのように数百匹で群れを作る社会性の蜂ではなく、母蜂が単独で巣作りから産卵、エサ集めを行う単独性の蜂です。
巣の中に産卵したあと、麻酔をかけた青虫や蛾の幼虫を詰め込み、泥でフタをして飛び去ります。巣を守るために見張りの蜂が常駐しているわけではないため、巣の近くを通っただけで刺されるリスクはありません。
むしろドロバチは、家庭菜園や庭木を食い荒らす害虫を捕獲してくれる心強い益虫です。洗濯物に直接泥がつくような生活動線の中心でない限り、無理に薬剤を使って駆除せず、そのまま放置しておいても安全上の問題はありません。成虫が羽化して巣立った後の泥の塊は、ヘラなどで簡単に削り落とすことができます。