兄・一茂が華やかなスポットライトを浴びる一方で、次男の長嶋正興はまったく異なる人生の選択をした。駒澤大学卒業後、彼はレーシングドライバーとしてのキャリアをスタートさせ、全日本GT選手権やSuper GTなどで活躍。父譲りの勝負強さと集中力でモーターレーシングの世界にその名を刻んだ。
しかし、2008年に惜しまれつつ現役を引退。その後は日本テレビをはじめとするメディアへの露出を極力控え、環境カウンセラーやネイチャープランナーとしての道を歩み始める。表舞台の喧騒から距離を置き、土と緑に向き合う静かな暮らしを選んだ彼の姿は、「長嶋茂雄の息子」という肩書に翻弄されない確固たる自己の確立を物語っている。