ネット上の華々しい世界記録動画を目にして「自分でもできそうだ」とコンビニに走った一般挑戦者たちの実態はどうでしょうか。SNSやコミュニティに寄せられたリアルな現場の声を検証すると、画面越しでは見えない過酷な現実が浮かび上がってきます。
挑戦者から最も多く聞かれるのは「季節と室温による難易度の激変」です。夏場の常温環境では、グミのゼラチンが緩んでオブラートが完全に同化してしまい、どんなに指先を器用に使っても100%達成は不可能です。逆に真冬の乾燥した部屋では、オブラートがパリパリに乾燥してしまい、触れた瞬間に細かくひび割れて粉砕するというジレンマに直面します。
また、「個体差の壁」も走者を悩ませる大きな要因です。不二家の製造ラインにおいてオブラートの接着強度にはごく僅かなロット差があり、キャラクターの型(アンパンマン、ばいきんまん、ドキンちゃんなど)の配置によってオブラートの浮きやすさが異なります。細かな凹凸が多いキャラクターが端にあるパッケージを引いてしまうと、それだけでタイムロスに直結するため、走者たちは購入前の目視選別から神経を尖らせています。