前川清さんとの離婚後、一時引退と復帰を繰り返した藤圭子さんは、1982年に音楽プロデューサーの宇多田照實(うただ・てるざね)氏と再婚します。そして翌1983年、ニューヨークにて長女・光(ひかる=宇多田ヒカル)さんが誕生しました。
藤圭子さんと宇多田照實さんの関係は極めて特異であり、報道によると通算7回もの離婚と再婚を繰り返したと伝えられています。激しい感情の衝突と深い結びつきが交錯する家庭環境の中で、宇多田ヒカルさんは類稀なる音楽的才能を育んでいきました。
2013年8月に藤圭子さんが62歳で急逝した際、宇多田ヒカルさんは公式コメントで「母の娘であることを誇りに思います」と述べつつも、母が長年精神的な苦悩と闘い続けていた事実を明かしました。この手記からも、家族として寄り添い続けたのが父・照實氏と娘・ヒカルさんの2人であったことが痛切に伝わってきます。