用途に合わない測定器を選んで後悔しないために、目的別の放射線測定器の選び方と価格相場を整理しました。
1. 日常的な環境モニタリング・空間線量の確認
身の回りの空間線量を高精度に把握したい場合、迷わず「CsI(Tl)やNaI(Tl)を採用したシンチレーション式測定器」をおすすめします。価格帯は4万〜10万円前後とやや高価ですが、低線量下でも即座に応答し、確実なデータを得られます。堀場製作所(HORIBA)の「Radi(ラディ)」シリーズなどは、公的機関でも広く採用される信頼の国内定番モデルです。
2. 汚染検査・防災備蓄・高い線量の検知
万が一の原子力災害への備えや、物体の表面汚染(ベータ線)を検知したい場合は、「エネルギー補償型GM管を搭載したガイガーカウンター」が適しています。価格相場は2万〜6万円程度です。アメリカのSE International製「Inspector」シリーズや、ミリタリースペックの堅牢性を備えたPolimaster製などは、ベータ線の遮蔽シャッターを備えており、ガンマ線とベータ線を切り替えて正確に測定できます。
3. ガイガーカウンターの価格と精度の見極め基準
1万円未満で販売されている超低価格なノンブランド品は、GM管のサイズが極小で感度が不足しているか、エネルギー補償がされておらず数値の信憑性に課題が残るものが大半です。安全管理を目的とするならば、「国内サポートがあるメーカー品」「校正証明書が発行可能なモデル」を基準に選定してください。