1967年に全日制普通科として開校した千里高校は、1990年に国際教養科(現・国際文化科)を設置したことで、大阪の公立高校教育史に新たなページを刻んだ。当時、公立高校に本格的な国際系学科を置くこと自体が先進的な試みであり、その判断が今日の学校ブランドを形成する起点となっている。
校風を一言で表すなら「自律と探究の文化」だ。単位制の採用が象徴するように、生徒の主体性を前提とした教育設計がなされており、「先生に言われたからやる」ではなく「自分で考えて動く」姿勢を学校全体が奨励している。在校生・卒業生の口コミでは「自由な雰囲気だが、だらけた自由ではなく、意識の高い生徒が多い」という声が目立つ。
さらに注目されるのがリーディングGIGAハイスクール(LGH)アドバンスクラスへの指定だ。大阪府教育委員会が推進するこの制度は、府立高校30校を対象にICTの積極的・効果的な利活用を研究・実践するモデル校を選定するもの。千里高校は「アドバンスクラス」——つまり最上位区分——に位置づけられており、デジタル教育の面でも府内トップクラスの環境を誇る。タブレット端末やオンラインツールを日常的に活用した授業設計が実施されており、大学入学後や社会人になってからのリテラシー形成にも寄与している。
2002年には大阪府教育委員会からエコ・ハイスクール事業の研究校にも指定されており(〜2004年度)、環境教育への取り組みも早期から着手してきた。こうした「先進的な教育政策のモデル校」として繰り返し選ばれてきた実績は、千里高校の教育力への信頼の厚さを示している。