SNS上では時に極端な情報が拡散されがちです。「オイルは髪を傷めるからミルクだけで十分」「ノンシリコンのミルクこそが正義」といった言説がその典型ですが、これらには専門的な見地から見て大きな誤解が含まれています。
まず、「ミルクだけで完結する」という思い込みは危険です。ヘアミルクの水分蒸発防止力はオイルに比べて穏やかであるため、超乾燥環境や真冬の暖房下、紫外線が強い季節には、ミルクの水分すらも数時間で蒸発してしまうケースがあります。特に毛先の枝毛や切れ毛が目立つダメージ毛においては、ヘアミルクで水分を補給した直後に良質なオイルで保護層を作るW使いこそが理にかなったケアです。
さらに「シリコン=悪」という神話も是正されるべきです。シリコン(ジメチコンやシクロペンタシロキサンなど)は熱や摩擦に対する防御壁として極めて優秀かつ安全な成分であり、ドライヤーの熱風(100℃前後)からキューティクルを物理的に保護する上で欠かせない役割を担っています。成分名だけで毛嫌いするのではなく、自分の髪にどのような保護が必要かを見極めることが肝要です。