創始者である八島義郎氏は、2014年に99歳で逝去しました。カリスマ的な教祖の死は、どのような新宗教団体であっても組織存亡の最大の危機となります。教祖他界から10年以上が経過した2026年現在、誠成公倫会はどのような状態にあるのでしょうか。
西宮本部会場の現状を知る関係者によると、現在の活動は「八島氏が生前に遺した膨大な音声テープや映像記録を拝聴する研修会」が主軸となっています。八島氏に代わる新たな強力な後継教祖が表立って登場することはなく、創始者の教えを忠実に守り継承する「保存・維持モード」へと舵が切られています。
その結果、組織内では信者の急速な高齢化が進んでいます。昭和の全盛期に入会した熱心な女性層が70代〜80代となり、本部会場へ通う体力的なハードルが上がっています。また、徹底した非公開主義を貫いているため、SNSやデジタル空間で情報を精査する20代〜30代の若年層を新規に取り込むことは極めて困難な状況です。
過激な社会運動や派手な拡張路線をとらないため、教団が急速に崩壊する兆候は見られませんが、会員数の自然減とともに、関西の静かな高級住宅地に佇む「知る人ぞ知る閉ざされた伝統的コミュニティ」として、静かに規模を縮小させつつ存続しています。