音楽のみならず、視覚表現においても「アイデア」は前例のない挑戦を行いました。山岸聖太が監督を務めた公式ミュージックビデオ(YouTubeにて8,700万回再生を突破)は、全長5分57秒に及ぶ壮大な映像絵巻です。
巨大なスタジオに組まれた可動式セットの中を星野源が歩き続け、カメラがシームレスに追いかけるワンカット風の撮影手法を採用。コレオグラファー・MIKIKOによる洗練されたダンス、三浦大知のバックダンサー陣をはじめとする実力派ダンサーたちの躍動、さらにはスタッフや撮影機材までも敢えて画面に映り込ませるメタ構造が取り入れられました。華やかな表舞台とそれを支える裏側の熱量を同時に見せる手法は、まさに「虚飾のない表現」を体現したものです。
さらに、同年末の『第69回NHK紅白歌合戦』でのパフォーマンスは今なお語り草となっています。生放送の舞台中央にSTUTSが鎮座し、星野源がギターを掻き鳴らし、最後はスタジオ全体を巻き込んで大合唱を巻き起こしたあのステージは、お茶の間のテレビカルチャーと最先端のストリートミュージックが見事に融合した歴史的瞬間でした。