今日でこそ東京の華やかな夏祭りとして定着している「みたま祭り」ですが、その発祥は戦後間もない昭和22年(1947年)にまで遡ります。戦禍によって尊い命を落とした英霊(戦没者)を慰め、その遺徳を偲ぶとともに、平和への感謝を捧げるために始められたのがこの祭典の起源です。
日本古来のお盆の風習と結びつき、暗く沈んでいた戦後の東京に希望の光を灯した「みたま祭り」の灯火は、時代を超えて現代へと受け継がれてきました。境内を埋め尽くす提灯のひとつひとつには、遺族をはじめとする日本全国の人々の祈りが込められています。
また、「みたま祭」は靖国神社だけでなく、全国各地の護国神社(福岡県護国神社、愛知県護国神社など)でも同様の趣旨で執り行われています。それぞれの地域で灯籠流しや盆踊り、神賑行事が行われており、夏の夜に祖先や英霊へ感謝の祈りを捧げる文化は、日本人の精神性として全国に深く根付いています。