「改札を出た瞬間、目の前にあるはずの観覧車が見当たらず、途方に暮れた」。SNSやネットの相談窓口で年中繰り返されるのが、京王相模原線の「京王よみうりランド駅」と小田急小田原線の「読売ランド前駅」を取り違える初歩的な悲劇です。両駅は直線距離にして約2km離れており、その間には標高差数十メートルにおよぶ多摩丘陵の険しい稜線が横たわっています。
現地を歩けば痛感しますが、小田急線の読売ランド前駅から徒歩でメインゲートを目指すのは、実質的に登山に匹敵する重労働です。急勾配の住宅地を20分以上登り続ける羽目になり、ベビーカー連れやヒールを履いた来園者は途中で立ち往生しかねません。小田急側からアプローチする場合、駅前から発着する小田急バスへの乗車が絶対条件となります。
一方の京王よみうりランド駅は、改札を出てすぐ目の前にランド直結のゴンドラ「スカイシャトル」乗り場がそびえ立ち、新感覚フラワーパーク「HANA・BIYORI」行きの無料シャトルバスも発着しています。つまり、よみうりランドや併設リゾートへ直感的にアクセスしたい観光利用であれば、京王よみうりランド駅の選択が鉄則です。鉄道網の運行ダイヤを見ても、京王相模原線の快速停車駅である当駅は、調布駅で特急と相互接続しており、新宿方面からの実質所要時間は約25〜30分。都心からの心理的距離においても、小田急側を大きくリードしています。