SNSの写真だけを見ていると完璧な育児アイテムに思えるサニーマットですが、日々の実用に耐えうるかという視点で見直すと、見過ごせない弱点が存在します。知っておくべきサニーマットデメリットの核心を突いていきます。
第1の盲点は「クッション性の不足による床付き感」です。多くのサニーマットは中央部の中綿が1〜2cm程度と比較的薄めに設計されています。フローリングの上に直に敷いた場合、大人が手をついても床の硬さをダイレクトに感じる製品が少なくありません。乳児は頭蓋骨が柔らかく、後頭部への衝撃を避ける必要があるため、フローリング直敷きでの長時間のねんねは推奨されません。安全に使用するためには、下部にジョイントマットを敷設するか、畳やカーペットの上に重ねる工夫が求められます。
第2の盲点は、日々の衛生管理に関わるサニーマット洗濯方法の難度です。赤ちゃんは日常的にミルクの吐き戻しやオムツの背中漏れを起こします。しかし、サニーマットはその特殊な形状ゆえに、以下のような手入れの制約が付きまといます。
- 洗濯機の容量問題:広げると1mを超える大型布製品であり、花びらクッションに綿が詰まっているため、一般的な家庭用洗濯機(7〜8kg)ではパンパンになり、均一に洗えないリスクがある。
- 型崩れと中綿の偏り:洗濯機の激しい脱水にかけると、花びらの中綿が一箇所に寄ってダマになり、元のふっくらした形状に戻らなくなる。基本は「洗濯ネットへの厳重な収納」「手洗いモード・弱水流」「脱水は短時間(1分程度)」が鉄則。
- 乾燥に要する時間:立体的な花びら部分の綿は内部まで乾きにくく、天日干しでも丸一日以上かかるケースが多い。生乾きによる雑菌繁殖や臭いの原因になりやすい。
こうした手入れの手間を敬遠して「汚れ防止にバスタオルを敷いて使っている」という本末転倒な事態に陥るケースも散見されます。
なお、妊娠期間中の巣ごもり需要としてサニーマット手作り作り方を調べる方が増えています。手芸店や100円ショップの材料を駆使して世界にひとつのマットを仕立てる行為は素晴らしい思い出になります。しかし、円形に布を裁断し、20枚前後の花びらパーツをひとつずつ縫製して綿を均等に詰め、円周に狂いなく挟み込んで縫い合わせる工程は、洋裁初心者にとっては途方もない重労働です。「途中で挫折して既製品を買い直した」「材料費を合計したら既製品のセール価格を超えてしまった」という失敗談も現場取材では定番のト案となっています。