親の光芒が強すぎれば、子は時にその影に隠れてしまう。俳優としての初期、彼にも「宮沢和史の息子」というラベルがつきまとった。しかし、その偏見を完全に払拭したのは、彼自身の圧倒的な演技力に他ならない。
大きな転機となったのが、NHK連続テレビ小説『ちむどんどん』での好演だ。沖縄を舞台にしたこの作品で、彼は作品の空気を優しく包み込むような役柄を見事に演じきり、幅広い世代の認知を獲得した。さらに、鈴木亮平と共演した映画『エゴイスト』では、繊細な揺れ動きを見せるパーソナルな感情を体現。国内外の映画賞で高い評価を受け、二世俳優という形容を過去のものへと追いやった。