家庭菜園愛好家の間で囁かれる「バジルとシソを隣に植えると香りが混ざって不味くなる」という噂。この現象の科学的な真相を紐解くと、混植した当年に葉の香りが混ざり合うことは基本的にありません。しかし、風味が落ちたと感じる現象には別の理由が存在します。
植物が隣り合って受粉する「交雑」の影響が葉に現れるのは、その種を採取して翌年以降にまいた場合です。ただし、同じプランター内で過密状態になり、日照不足や水ストレスを受けると、植物は身を守るために葉を厚く硬くし、精油成分の分泌バランスを崩します。その結果、大葉とバジルの違いである爽やかな芳香が損なわれ、青臭さやエグみが強調されてしまうのです。
本来の芳醇なアロマと柔らかい食感を楽しむためには、お互いの葉が触れ合わず、十分な風通しと日光を確保できる別々の容器で育てるのが鉄則です。