Webメディアや各種レビューサイト(SNS、Googleマップ、知恵袋など)に寄せられた直近の口コミ・利用者の生声を精査すると、圧倒的な高評価が目立つ一方で、事前の想定とのギャップに戸惑う声も浮かび上がってきます。
来館者の実体験で特に称賛されているのは、「街中の喧騒から隔絶された圧倒的な静寂感」と「写真映えの素晴らしさ」です。旧日銀の吹き抜けホールはポートレートや建築写真の撮影スポットとしても支持されており、「無料エリアだけでも京都観光のハイライトになり得る」という絶賛が後を絶ちません。また、「特別展目当てで行ったが、常設展の祇園祭展示とフィルムシアターの充実度に驚かされた」という、予想以上の情報量に対する満足の声も多数見受けられます。
しかし、取材班の現場検証によって、来館前に留意しておくべきいくつかの盲点が明らかになりました。
第一の盲点は、「無料の別館」と「有料の本館」の境界線に対する誤解です。ネット上の一部情報で「京都文化博物館は無料で見学できる」とだけ解釈した観光客が、本館の改札前で戸惑うケースが散見されます。無料なのはあくまで旧日銀建築(別館ホール)と1階ろうじ店舗周辺であり、本格的な歴史展示や企画展、シアターを鑑賞するには所定のチケット購入が必要です。
第二の盲点は、体力の消耗と展示ボリュームの多さです。「小規模な郷土資料館だろう」と高を括って入館した結果、2フロアにわたる膨大な常設展示と特別展の質量に圧倒され、「足が棒になって最後は流し見になってしまった」というレビューが少なくありません。本気で向き合えば3時間は優に消費する規模であるため、鑑賞のプライオリティをあらかじめ決めておく必要があります。