強盗罪の懲役は何年?初犯でも原則実刑となる理由と量刑相場を徹底解説

強盗罪の懲役は何年?初犯でも原則実刑となる理由と量刑相場を徹底解説

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強盗事件の現場では、被害者が抵抗した際や逃走の過程で怪我を負わせる事態が頻発します。刑法第240条が定める「強盗致死傷罪」の領域に入ると、科される刑罰の重さは桁違いの次元へと引き上げられます。各類型の法定刑と法廷における実務相場を以下の比較表に整理しました。

犯罪類型法定刑実際の量刑相場・実務データ執行猶予の可能性と特徴強盗罪
(刑法236条)5年以上の有期懲役懲役3年〜5年
(酌量減軽がある場合でも実刑が主流)極めて低い。
全額弁償や示談、従属性など奇跡的な条件が揃った場合のみ猶予の余地あり。強盗予備罪
(刑法237条)2年以下の懲役懲役1年〜2年前後
(凶器の準備状況や計画性により変動)あり。
初犯で実害が生じる前であれば執行猶予が付くケースが存在。強盗致傷罪
(刑法240条前段)無期又は6年以上の懲役懲役6年〜10年前後
(集団犯や後遺症がある場合は12年以上)法律上ほぼ不可能。
下限が懲役6年のため、2段階の減軽が行われない限り執行猶予は付かない。強盗致死罪
(刑法240条後段)死刑又は無期懲役無期懲役
(殺意が認定される場合や複数人死亡時は死刑)絶対になし。
有期刑の選択肢すら存在せず、一生涯を塀の中で過ごす覚悟が問われる。

多くの人が見落としがちな恐ろしい盲点が、強盗致傷罪の量刑相場における「負傷」の定義です。判例上、被害者が擦り傷や打撲、全治1週間程度の軽微な怪我を負った場合であっても、強盗の機会に行われたのであれば例外なく強盗致傷罪が成立します。下限が懲役6年となるため、裁判員裁判の対象事件となり、一般市民の厳しい視線に晒されながら長期刑が確定します。

さらに悲惨な結末を迎えるのが強盗致死罪の法定刑と無期懲役の峻厳さです。被害者が死亡した場合、用意されている刑罰は「死刑又は無期懲役」の2つしかありません。被害者を死なせる意図がなかったとしても、現場で暴行を加えた結果として死亡させたのであれば、最低でも無期懲役が科されます。若気の至りや金銭的困窮を理由に犯行に及んだ代償として、残りの人生のすべてを奪われる構造になっています。

清水 千尋
著者

清水 千尋

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。