大塚明夫の近年の代表作として、SNSやコミュニティで熱狂的な議論を呼んでいるのが『ONE PIECE』のマーシャル・D・ティーチ(黒ひげ)です。主人公モンキー・D・ルフィの対極に位置する最大のライバルであり、卑劣さと圧倒的なカリスマを併せ持つ難役に対し、ファンはどのような視線を送っているのでしょうか。
ワンピース黒ひげ役のネットの反応をSNSや掲示板で精査すると、驚くほど肯定的な絶賛の声で占められています。「人の夢は!!! 終わらねェ!!!!」というモックタウンでの初登場シーンにおいて、泥臭くチェリーパイを頬張りながら放ったセリフの重みは、読者が漫画のコマから想像していた以上の説得力を持ち合わせていました。
ネット上では以下のようなリアルな分析が交わされています。
- 「単なる悪党ではなく、海賊としてのロマンをルフィと同じ熱量で持っていることが声から伝わってくる」(30代男性・アニメファン)
- 「下卑た笑い声の『ゼハハハハ!』が下品になりすぎず、不気味な底知れなさを伴っているのは大塚明夫の技量ならでは」(20代男性・原作読者)
- 「悪役なのにどこか憎めない、人間臭い欲望の塊を肯定させるパワーがある」(40代女性)
大塚氏は悪役を演じる際、「そのキャラクターにとっての正義は何か」を徹底して掘り下げると語っています。外側から悪人を作るのではなく、内面から湧き出る生への執念を声に乗せるからこそ、黒ひげという怪物に血が通い、視聴者を惹きつけて離さないのです。