大谷選手が増量と筋力強化に舵を切った最大の理由は、「世界最高峰の舞台で力負けしない出力の確保」と「年間162試合の連戦に耐えうる耐久性の獲得」です。
本人が過去の特番インタビューや手記で語った言葉に、「体が大きくないと、どれだけ技術があっても根本的な出力で海外の選手に対抗できない」「強い打球を遠くへ飛ばすには、シンプルな質量とスイングスピードが必要」という趣旨の告白があります。メジャーリーグの投手が投じる150km/h台後半の動く速球(ツーシームやカッター)を芯で捉え、スタンド深くまで運ぶためには、バットとボールの衝突エネルギーに押し負けない強靭な体幹とウエイトが不可欠でした。
さらに、メジャー特有の過酷な日程(時差を伴う長距離移動、中4日での登板、ナイトゲーム翌日のデーゲームなど)では、シーズン中に自然と体重が数キロ減少してしまいます。開幕時に十分な貯金(筋肉量と体重)を持っていなければ、夏場にパフォーマンスが急落するリスクがあることも、100キロ超をキープする重要な要因です。