孤高の赤い看板!熱狂を生み続けるラーショの秘伝スープと現在地

孤高の赤い看板!熱狂を生み続けるラーショの秘伝スープと現在地

孤高の赤い看板!熱狂を生み続けるラーショの秘伝スープと現在地の見逃せないポイントを徹底的にカバーしました。

現在地から最寄りの店舗へ駆けつけたいなら、営業時間の癖を把握しておくのが鉄則だ。ラーショの真骨頂はなんといっても「朝ラー」。午前6時や7時にはすでに暖簾が揺れ、夜勤明けのトラックドライバーや現場へ向かう職人たちが、どんぶりから立ち上る湯気と対峙している。午前中の早い時間帯に訪れると、まだ骨の髄が溶け出しきっていないフレッシュでキレのあるスープに出会える。

看板メニューである名物のネギラーメンは、店舗ごとの個性がもっとも露骨に表れる試金石だ。細切りにされた白ネギに絡むのは、旨味調味料とゴマ油、そして門外不出のタレ。これをシャキシャキの歯ごたえを残して和え、平皿のような広口の青磁どんぶりにどっさりと盛る。背脂の甘みとネギの鮮烈な辛味が重なった瞬間、胃袋のリミッターが外れる。

一口にラーショと言っても、その生態系は極めて多層的だ。本部直系の正統派「椿系」、独自の進化を遂げた「ニューラーメンショップ」、屋号に「GOOD MORNING」を掲げる派生型、さらには事実上の独立店までが存在する。背脂をチャッチャと雪のように降らせるこってり派があれば、醤油の輪郭をキリリと立たせたクラシカルな一杯を出す古豪もある。系列の違いによるブレを楽しむことこそ、この迷宮に足を踏み入れる醍醐味だ。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。