一見すると区別がつきにくい夜の空間だが、その本質は大きく異なる。従来のキャバクラがマンツーマンの緻密な接客や売上至上主義の指名制度を軸としているのに対し、ラウンジはあくまで客側とキャストが対等に近い距離感で会話を楽しむ構造を持つ。時間を区切ったタイムシートや露骨な営業電話を排除し、自然発生的なコミュニケーションを重視する点が特徴だ。
また、政財界の重鎮や大企業役員が集う歴史ある高級クラブのような重厚で格調高いしきたりやママの存在とも一線を画す。キャストの私服私物によるコーディネート、自由度の高い出勤体系など、徹底してリラックスできる居住性を追求しているのが特徴だ。会員制ラウンジと呼ばれる形態では、過度なプライベート踏み込みを嫌う現代の顧客ニーズに完璧に対応している。