掲示板のまとめスレッドで「ひふみん伝説」として親しまれている逸話は、枚挙にいとまがありません。勝負への凄まじい執念と純粋すぎる人柄が生み出した、思わず笑ってしまう代表的なエピソードを振り返ります。
まずネット上で最も有名なのが、「うな重のダブル注文」です。対局中の食事休憩では、陣屋などの料亭や老舗割烹において「昼にうな重、夜も同じ店のうな重」を注文するのが定番でした。しかも「注文を考える時間すら将棋の思考に充てたい」という純粋な理由から始まったもので、時には出前が冷めないよう対局相手より先に食べ始めるなど、勝負に対する異次元の集中力がうかがえます。
ファッション面でも数多くのネタを残しています。トレードマークとなった異様に長いネクタイは、立ち上がると膝あたりまで達する長さ。「ネクタイピンの位置をずらしているうちに長くなった」「対局中に邪魔にならないよう調整した結果」など諸説ありますが、その独特なシルエットはなんJでも度々コラ画像やAA(アスキーアート)の題材になりました。
対局相手との心理戦や盤外戦術も強烈です。代表的なものを挙げると、枚挙に暇がありません。
- ひふみんアイ:盤面を相手側から確認するため、相手の背後に回り込んで仁王立ちで盤を見つめる。
- エアコン攻防戦:冷房が苦手な加藤九段と、暑がりの米長邦雄永世棋聖や佐藤康光九段との間で、室温設定を巡る仁義なきスイッチのオン・オフ合戦が勃発。
- 大量の水分補給:対局場にカルピス、グレープフルーツジュース、緑茶などを大量に持ち込み、冬場には餅入りしるこやみかんを山積みに平らげる。
- ストップウォッチ事件:秒読み用の時計のカチカチ音が気になり、記録係に「時計を止めてください」と天然で要求。