1970年代前半の東京・原宿。革ジャンとリーゼントで身を包み、黒いバイクでストリートを席巻していたのがクールスだった。その中心人物の一人が岩城滉一である。一方、泥臭い下積み生活を経て革新的なビートで音楽シーンに殴り込みをかけたのが、矢沢永吉率いるキャロルだった。
全く異なるバックグラウンドを持ちながらも、二つのアイコンが出会ったことで、当時のストリートカルチャーは爆発的な化学反応を起こした。キャロルのサウンドが持つ疾走感と、クールスが漂わせるリアルな危険香。その融合は、単なる音楽ブームを超えて、当時の若者たちの生き様そのものを決定づける大ムーブメントへと発展していったのだ。