2009年から放送されたアニメ『くるねこ』は、豪華声優陣が全役を演じ分けるユニークな演出も相まって、子どもからお年寄りまで幅広い層に親しまれました。アニメ化によって作品の影響力はWebの域を完全に飛び越え、日本国内における保護猫活動の認識を劇的に変える契機となったのです。
それまで「野良猫」や「雑種」と一括りにされがちだった保護猫たちが、実はそれぞれ豊かな個性と魅力に溢れていること。そして、一匹でも多くの命を救うために個人が払う努力の尊さ。『くるねこ』が提示した視点は、行政やボランティア団体による譲渡会の認知度向上にも大きく貢献しました。作中で描かれた猫たちの死は、単なる悲劇として消費されるのではなく、命を命として引き受ける覚悟を社会に提示するメッセージとなったのです。