では、なぜ骨が異様に突き出て見えたり、実際に変形をきたしたりするのか。その根底にあるのが、現代病とも称される「ストレートネック」の慢性化だ。頭部が前方へ滑り落ちるような姿勢が続くと、本来は緩やかな前弯を描くはずの頚椎が直線化し、首の付け根に頭重(約5〜6キロ)の数倍の負荷が集中する。
この力学的ストレスが長年続いた結果として進行するのが「頚椎症」である。日本整形外科学会が警鐘を鳴らすように、椎間板の変性や椎体の変形が進むと、神経根や脊髄が圧迫され、首の違和感にとどまらず肩から腕、指先へと放散するしびれや激痛を引き起こす。厚生労働省の国民生活基礎調査でも自覚症状の上位に常に挙がる「肩こり・首痛」の背後には、こうした構造的破綻が潜んでいるケースが極めて多い。