原宿のキャットストリート。雪がちらつき始めた1月の午後、すれ違う若者たちの足元に異様な存在感を放つアイテムがあった。膝下から足首をすっぽりと包み込み、光の角度によってシアンやマゼンタに微かに発光する流線型の立体編みニット――。かつてのルーズソックスや平成レトロの文脈を遥かに凌駕する「Y3K(3000年代風サイバーパンク)」スタイルが、今季のトレンドを一変させている。
「ブーツだと脱ぎ履きが面倒だし、タイツだけじゃ防寒が追いつかない。でもこれなら、スニーカーにも厚底サンダルにも合わせられるし、何よりシルエットが近未来っぽくて一瞬で決まるんです」。そう語るのは、都内の美大に通う21歳のアパレルインフルエンサーだ。ファッション誌の編集者たちも「足元にボリュームを置くスタイリングはもはや一過性のブームではなく、現代ストリートの基本骨格になった」と口をそろえる。