学校現場から完全に駆逐されたブルマは、やがて強力なノスタルジーと象徴性を帯びてサブカルチャーの世界へと移植された。80年代のポップカルチャーを牽引した高橋留美子の漫画『うる星やつら』などでは、ヒロインたちの学園生活を描く記号的衣装として印象的に登場した。現実の学校風景がダイレクトにフィクションへ反映されていた時代の産物である。
一方で、国民的アニメ『ちびまる子ちゃん』に描かれる昭和の日常風景においても、体操着は当時のリアリティを醸し出す重要な要素となっている。このように、かつての日常着はノスタルジックな昭和レトロの記号として再定義され、実社会の教育現場から消えた後も、アニメ・漫画・ゲームといったポップカルチャーの中で強い存在感を保ち続けた。