この社が他の神社と一線を画す最大の理由は、その境内の形状にある。なんと、境内地そのものが「陰陽道」の象徴である五芒星(五角形)の形に結界が張られているのだ。平安時代、稀代の陰陽師として知られた安倍晴明がこの地を訪れた際、中川の水害から村を守るために三十六方角の清めを行い、五角形の結界を施したという伝説が残されている。
東西南北の四方を超えた「五」という数字は、木・火・土・金・水からなる陰陽五行説の調和を意味する。境内全体が強固な呪術的空間として機能しているため、悪霊や災い、日々の邪気を祓い去る「最強の厄除け」として、全国から参拝者が絶えない。長年悩まされていた災難が払われたという声も後を絶たず、そのご利益の強力さは今なお語り継がれている。