新大久保と大久保の違いを理解するうえで、まず押さえておきたいのが鉄道路線の違いです。新大久保駅にはJR山手線が乗り入れており、大久保駅にはJR中央・総武線(各駅停車)が乗り入れています。路線こそ異なりますが、新大久保駅と大久保駅の徒歩距離は約300メートル、大久保通りを直進すれば徒歩約3分という目と鼻の先に位置しています。
鉄道で山手線と総武線の乗り換えを行う場合、新宿駅の広大な構内を移動するよりも、両駅間を地上で歩いて乗り換えたほうが早い場面も少なくありません。この近さでありながら、駅の東側と西側でまったく異なる文化圏が形成されている点が、このエリア最大の面白さです。
新大久保駅の改札を出て東側へ進むと、連日多くの来街者で賑わう一大コリアンタウンが広がります。一方、大久保駅周辺は、ネパールやベトナム、中東各国の専門店が点在する本格的な多国籍タウンとしての顔を持っています。華やかな流行の発信地か、異国情緒あふれるディープな食の集積地かという点が、両者の決定的な違いです。