ウッチャンナンチャンとして一時代を築いた相方・内村光良との関係性についても、長年「不仲説」や「事実上の解散状態ではないか」といった疑問が呈されてきました。現在、二人が揃ってレギュラー出演するコンビ冠番組は激減し、それぞれがピンとして異なるフィールドでトップを走り続けているためです。
だが、その実態は「不仲」とは正反対の場所にあります。横浜放送映画専門学院(現・日本映画大学)の演劇科で出会って以来、40年以上の付き合いを誇る二人は、過去の特番インタビューやラジオの特別対談において、互いへの揺るぎない敬意を公言しています。かつて内村が映画監督としての活動を本格化させた際、南原は誰よりも早く劇場へ足を運び、陰ながらエールを送っていました。一方の内村も、南原が舞台に立つ際には花を贈り、楽屋を訪ねる姿が関係者によって度々目撃されています。
テレビ関係者が語るコンビの距離感は、円熟味を帯びたプロフェッショナルのそれです。
「若い頃の殺人的なスケジュールを共に乗り越えた二人だからこそ、言葉を交わさずとも理解し合える領域に達しています。普段はあえてべったりつるまず、それぞれの得意分野(内村=コント・映画・総合司会、南原=生放送情報番組・古典芸能・スポーツ)に特化する。そして年に数回の特番や賞レースの審査員などで共演した瞬間に、阿吽の呼吸で極上の掛け合いを見せる。この大人の距離感こそが、ウンナンが解散せずに長年リスペクトされ続ける秘訣です」
互いの領域を侵食せず、個々の存在を認め合う成熟したパートナーシップは、ギスギスした不仲などではなく、日本のお笑い界における理想のコンビ像の一つとして業界内でも語り草となっています。