ネット上の情報では「レース付きのハンカチは手入れが面倒」「麻はゴワゴワして肌を痛める」といった先入観が散見されます。しかし、これらは伝統的な近江織物の特性に対する誤解に基づいています。
第一に、近江麻レースハンカチに使用されるリネン糸は、非常に細番手の糸を高密度で織り上げているため、使い始めから硬さはほとんどありません。さらに、水を通すごとに繊維がほぐれ、カシミアのような柔らかなドレープ感へと経年変化していきます。
第二に、「レース部分が縮んで型崩れする」という誤解です。粗悪な量産品では生地とレースの収縮率の違いから引きつれが起きますが、近江の職人仕立ての製品はあらかじめ収縮を見越した縫製設計が施されています。脱水時間を短め(約30秒〜1分)にし、濡れた状態で軽く手でパンパンと叩いて陰干しするだけで、アイロンなしでも自然な風合いを保ったまま乾かすことが可能です。