「船の上のご飯なんて、どうせ出来合いの冷凍食品を温め直しただけで割高なのでは」——乗船前にこのような懸念を抱く旅行者は少なくありません。しかし、現在の商船三井さんふらわあが提供するレストランバイキングを体験すると、その固定観念は心地よく裏切られることになります。
特に注目を集めるのが、関西〜九州(大阪〜別府)航路に就航している新造船「さんふらわあ くれない」「さんふらわあ むらさき」の夕食ビュッフェです。広々とした吹き抜けのアトリウムに隣接するレストランでは、従来の長距離フェリーの常識を覆す多彩なメニューが並びます。シェフが目の前で切り分けるローストビーフや揚げたての天ぷらといったライブキッチン演出をはじめ、大分名物の「りゅうきゅう(鮮魚の特製ダレ漬け)」や「中津からあげ」、さらには季節ごとのフェア料理など、寄港地の地元食材をふんだんに取り入れたラインナップが並びます。
一方、首都圏と北海道を結ぶ大洗〜苫小牧航路(夕方便:さんふらわあ さっぽろ/ふらの)でも、北海道産豚肉を使った特製豚丼や郷土料理「三平汁」、新鮮な刺身や海の幸が惜しみなく提供されており、単なる空腹満たしではない「食のエンターテインメント」が設計されています。
気になる利用料金は、夕食大人2,300円〜2,500円前後、朝食大人700円〜1,300円前後(航路や船種により若干変動)。さらに夕食と朝食がセットになった割引チケットを購入すれば、一般的なシティホテルのディナーブッフェの半額近いコストパフォーマンスで楽しむことが可能です。「瀬戸内海の夕景や夜景を眺めながら、生ビール片手に好きな料理を心ゆくまで味わえる体験価値」を考慮すれば、価格以上の満足感を得られる設計になっています。