「なぜ混雑する時期にわざわざ割引を無くすのか」という不満はSNS上でも頻繁に見られます。しかし、交通政策の観点から検証すると、その背景には明確なインセンティブ設計の意図が存在します。
国土交通省が取りまとめた高速道路の渋滞対策方針によると、繁忙期に休日割引を適用し続けると「本来は利用を控える層や時間をずらせる層」までが集中し、ボトルネック箇所の交通容量を完全に超過して壊滅的な大渋滞を引き起こすことがデータで実証されています。
高速道路各社は、観光需要の過度な集中を抑制し、物流インフラとしての定時性を死守するためのロードプライシング(混雑に応じた料金変動)の一環として、GW・お盆・年末年始における休日割引の除外を定着させました。単なる値上げではなく、交通需要を平準化させるための政策的措置です。